大垣市のゴミ袋有料化の無料配布に課題!市は無駄ゴミ増やしてどうする!
大垣市では、ゴミシールを廃止して、2023年(令和5年)1月から有料のゴミ袋を使うことになりました。
物価高騰対策として、大垣市民に指定ゴミ袋「家庭用もえるゴミ指定袋(大)」を1人あたり10枚無料配布しています。
世帯人数によって、指定ゴミ袋の届く時期は異なりますが、2023年1月1日時点の住所の世帯主にヤマト運輸に委託して配布されます。
物価高騰対策は理解出来ますが、無駄ゴミを増やしてどうするのか!ゴミ削減(減量化)が目的だったはずです。税金を使ってゴミを家庭に配る行為が理解できません。
大垣市のゴミ袋有料化
大垣市では、2023年(令和5年)1月から有料のゴミ袋を用いることになりました。従来のシール方式からゴミ袋有料化になります。
ゴミの問題は各地で顕著となっており、有料化に踏み切る自治体も多くなってきたと言われています。
環境省が発表した「家庭ごみ(粗大ごみを除く)有料化の実施状況について(令和3年度一般廃棄物処理事業実態調査結果(令和2年度実績))」では、以下のようになっています。
- 有料化を実施している自治体:1123(64.6%)
- 有料化を実施していない:618(35.4%)
全体の6割以上の自治体で、ゴミの有料化が図れている実態です。岐阜県でも、高山市・多治見市・瑞浪市・美濃加茂市・土岐市・各務原市・瑞穂市など多くの自治体で有料化となっています。有料化は、時代の流れなのかもしれません。
令和2年度の調査実績ですから、さらに有料化を行っている自治体は増加しているものと思われます。
有料化は、地球温暖化対策としてのゴミ削減が求められているからなのでしょうか。
無駄ゴミ増やしてどうする!
大垣市の場合は、ゴミ袋を有料化するにあたり、物価高騰対策として、大垣市民に指定ゴミ袋「家庭用もえるゴミ指定袋(大)」を1人あたり10枚無料配布しています。
しかし、その配布方法には疑問を感じます。多額の税金(コスト)を用いてゴミ指定袋(大)を配布することに意味があるのでしょうか。
ゴミ指定袋(大)の配布は、ダンボール箱に梱包され、各家庭にヤマト運輸を通して配達されています。
家庭用もえるゴミ指定袋(大)45リットリ相当10枚入りは、500円(税込)で販売されています。大垣市のゴミ袋は、高いのではないかと思います。1枚50円(税込)ですからね。
郵送料や封入代・人件費など事務経費として5000万円以上のコストをかけて配布しています。
従来のゴミシールであれば、もっと安く配布出来たはずだし、新たなゴミ指定袋の制作も必要なかったはずです。
物価高騰対策であれば、住民税を安くすることや商品券を配布するなどの手もあったはずと考えれば、大垣市のゴミ袋有料化は税金の無駄遣いと感じてしまいます。
梱包されたダンボールを再利用することも出来ず、ただゴミとなってしまいます。ゴミを削減するためのゴミ袋有料化のはずなのに、ゴミを増やしてどうするのかと疑問を持った大垣市のゴミ袋有料化の無料配布でした。
民主おおがき11月号できました!
— はんざわ多美(大垣市議会議員) (@hanzawatami) November 21, 2022
ゴミ有料化と言いつつ、ゴミ袋10枚(ぽっち)を無料配布に7000万円!(郵送料、袋作成、スタッフ雇用など)の無駄遣い!
市民の願いに背を向ける政策には、日本共産党はきっぱり反対を貫きます。#大垣市#日本共産党#ゴミ有料化#民主おおがき pic.twitter.com/gd1yF7PZgG
配布方法の提案
ヤマト運輸に委託せずとも、ゴミ袋を配布する方法を考えました。経費(コスト)をかけないで配布する方法です。
職員が配る
市役所に勤める職員が、一軒一軒自宅を訪問して配ってはいかがですか。豪華な市役所で仕事をするばかりではありません。
外に出れば市民の暮らしぶりが分かるのではないですか。危険な道路や建物の確認も出来ますよ。庶民の生活を知る絶好の機会にもなりますよ。
自治会長が配る
町内会の自治会長宅に送付して、自治会長が配布する方法です。町内会をまとめている自治会長さんには申し訳ありませんが、自治会長が配る方法です。
市役所で配布
各家庭にゴミ袋を直接届けるのではなく、ゴミ袋無料引換券を配布します。ゴミ袋無料引換券を市役所や市民サービスセンターなどの公共施設で引き換える方法です。
大垣駅北口の「アクアウォーク」には、大垣駅北市民サービスセンターがありますので、通勤の方にも、便利に受け取ることが出来るのではないでしょうか。
商業施設で配布
コンビニエンスストアーやスーパーマーケットでゴミ袋を取り扱っているのだから、コンビニエンスストアーやスーパーマーケットで引き換える方法はいかがでしょうか。
選挙時に配布
2023年4月23日には、大垣市議会議員選挙があります。投票券の発送と一緒にゴミ袋無料引換券を一緒に郵送します。
投票所で、ゴミ袋を各自受け取ります。大垣市議会議員選挙の投票率の向上も期待できるのではないでしょうか。
4月の配布タイミングでは遅いというご意見もあるかと思います。1人あたり10枚の配布なので、いずれはゴミ袋を購入する必要が生じます。
大垣市は高いのか
ごみ減量資料室代表の山谷修作(やまやしゅうさく)さんが掲載している2023年2月現在の「全国都市家庭ごみ有料化実施状況の県別一覧」の調査結果を見ると、 可燃ごみ大袋(30~50リットル程度)の1枚価格で、熊本県山都町:10円、京都府与謝野町:10.5円と安い価格もあれば、北海道島牧村:150円、北海道寿都町:150円、北海道黒松内町:150円、広島県世羅町:150円の高い価格もあります。
市町村によって、かなりバラツキがあることが分かりました。50円/1枚は、平均的な価格なのかもしれませんね。今まで無料だったのが有料になったのですから、高いと感じるのも無理がないのかもしれません。